薄毛

    女性の薄毛の基礎知識

    女性の薄毛は男性の薄毛とは原因が異なります。
    男性の薄毛の多くがAGA(男性型脱毛症)であるのに対し、女性の薄毛の多くはびまん性脱毛症と呼ばれる症状です。

    女性に多いびまん性脱毛症の特徴

    びまん性脱毛症はさらFAGA(女性男性型脱毛症)と休止期脱毛症の2パターンに分類されます。
    いずれの場合にも頭頂部や額などの部分的な薄毛ではなく、頭部全体のボリュームが減るのが大きな特徴です。

    また、症状は突然あらわれるのではなく徐々に進行するため自分では発症に気付きにくく、昔の写真を見たり久し振りに会った人に指摘されたりして初めて気が付くというケースも少なくありません。

    FAGA(女性男性型脱毛症)

    毛髪の1本1本が細くなることで、髪の毛の本数自体はそれほど減っていなくても髪が薄くなったような印象を与えます。

    休止脱毛症

    ヘアサイクルが乱れることで毛髪の成長が止まり、抜け毛が増える症状です。
    休止脱毛症の場合にも、抜け毛は頭部の一部ではなく全体で起こります。
    髪の毛の1本1本は太くコシがあるのに昔より頭のボリュームが減ったように感じる場合には休止脱毛症かもしれません。

    薄毛の原因は?

    びまん性脱毛症の原因ははっきりとわかっているわけではありません。
    ホルモンバランスの乱れや頭皮の栄養不足・ストレスなどの複数の原因が組み合わされて発症するのではないかと言われています。
    例えば、女性の場合には出産後に抜け毛が増える方も多くいます。
    出産といえばまずホルモンの影響を考えてしまいますが、この他にも妊娠や出産にともなう精神的・肉体的なストレスや、母乳として栄養が排出されることにより頭皮への栄養供給量が減少している可能性なども疑われます。

    その他の脱毛症

    びまん性脱毛症は女性に多い薄毛の症状ですが、女性の薄毛のすべてがびまん性脱毛症なのかというとそういうわけでもありません。
    その他の脱毛症についてもある程度把握しておいた方が良いでしょう。

    脂漏性(しろうせい)脱毛症

    脂漏性脱毛症は頭皮のべたつきや炎症・湿疹を伴うのが大きな特徴です。
    脂漏性脱毛症の原因ははっきりわかっており、頭皮の常在菌(マラセチア菌)が皮脂をエサに過剰繁殖することで発症します。
    専用の抗真菌薬を含むシャンプーを使うことで治療が可能です。

    粃糠性(ひこうせい)脱毛症

    粃糠性脱毛症はとにかく大量のフケが出るのが大きな特徴です。
    髪の洗い過ぎや紫外線等のダメージによる頭皮の乾燥が原因で発症します。

    乾燥により頭皮が痒くなってかきむしると赤く炎症したようになるため、脂漏性脱毛症とも混同しやすい症状です。
    頭皮のべたつきの有無で判別するようにしましょう。

    薄毛の治療方法

    びまん性脱毛症は原因がはっきりしていないため治療も難しいのではないかと思うかもしれません。
    しかし、治療法はある程度確立されており、自力ではどうしようもない男性のAGAとは違い、根気強くケアすれば自力で改善することも可能です。

    頭皮マッサージ

    マッサージにより頭皮の血流を改善することで毛根に栄養を行き渡りやすくなります。
    ブラシで頭を叩くと薄毛に良いという人もいますが、毛根を傷付けてしまう恐れがあるためマッサージをする際は必ず指や手を使うようにしてください。
    髪を洗う際もなるべく爪を立てず、頭皮を傷付けないように注意しましょう。

    バランスの良い食事

    頭皮の血行を良くしても、そもそも供給する栄養素が不足しているのでは意味がありません。
    女性の場合、過度なダイエットや食事制限が頭皮や肌環境に悪影響を与えてしまうことも多いので注意しましょう。

    睡眠時間の確保

    寝れば髪が生えてくるという単純な話ではありませんが、規則正しい睡眠は自律神経を正しホルモンバランスを整えることに繋がります。
    また、睡眠時間が不足すると疲れやすくなり集中力が低下する・イライラしやすくなるなど精神的な悪影響もあります。
    薄毛を改善したいのであれば規則正しい生活は絶対です。

    治療薬を使用する

    具体的に何を改善すればいいのかわからないという方は素直に治療薬を使いましょう。
    治療薬は病院で処方してもらうこともできますし、ドラッグストアなどの店頭で販売されているものもあります。

    薄毛治療薬の種類

    ミノキシジル

    主に塗り薬として使用されている成分です。
    有名な商品だと「リアップ」などがミノキシジルを主成分とした治療薬です。
    頭皮の血行を改善することで発毛を促します。

    パントガール

    女性用の薄毛治療薬と紹介されることもありますが、こちらは医薬品ではなくサプリメントです。
    パントテン酸カルシウム、アミノ酸、ケラチン、ビタミンB群などの毛髪の成長に効果的な成分を総合的に含んでいます。

    医薬品ではないため副作用は少ないですが、そのぶん効果も穏やかです。
    パントガールを服用しても頭皮の血行が悪く栄養がうまく行き渡らなければ効果が実感しにくいため、頭皮マッサージを行ったりミノキシジルを併用した方が良いかもしれません。