ニキビ

    ニキビとは

    ニキビは医療用語で「尋常性ざ瘡」と呼ばれる皮膚疾患です。
    思春期のシンボルのように扱われることもありますが、年齢を問わず悩まされる人の多い肌トラブルの1つです。

    ニキビの種類

    白ニキビ

    白ニキビ

    ニキビのもっとも初期段階にあたります。
    毛穴に皮脂がつまった状態で、「面皰(めんぽう)」と呼ばれることもあります。
    少し白みがかっていますが、メイクで隠したり遠目で見るとほとんど目立ちません。

    黒ニキビ

    黒ニキビ

    白ニキビの毛穴に詰まった皮脂が肌表面に露出し、空気に触れて酸化することで黒くなった状態です。

    赤ニキビ

    赤ニキビ

    開いた毛穴から雑菌が侵入・増殖し、炎症することで赤くなった状態です。
    ここまで発展すると痛みや炎症を伴います。

    黄ニキビ

    黄ニキビ

    炎症部分に膿が溜まることで中心部が黄色く膨らんだ状態です。
    白ニキビと混同されやすい症状ですが、黄ニキビは炎症を伴うため赤みや痛みがあります。

    ニキビと間違えやすい症状

    毛嚢炎

    除毛した毛穴や小さな傷口などから雑菌が入り込み炎症を引き起こしたものを毛嚢炎と言います。
    一見赤ニキビ・黄ニキビのようにも見えますが、毛嚢炎は皮脂の詰まりが原因ではないためニキビとは別の症状です。

    粉瘤

    表皮嚢腫やアテロームと呼ばれることもあります。
    皮下に袋状の組織ができ、その中に老廃物が蓄積することで形成されるこぶのような腫瘍ができる病気です。
    良性腫瘍のため放置しても害はありませんが、痛みを伴う場合には手術で切除することができます。

    吹き出物との違い

    ニキビも吹き出物も呼び名が違うだけで同じものです。
    「10代にできるものがニキビ、それ以降にできるものが吹き出物」と区別されることもありますが、最近では大人ニキビという言葉もできているように明確な線引きはありません。
    また、「顔にできるものがニキビ、身体にできるのが吹き出物」だという人もいます。

    ニキビのできやすい部位

    ニキビのできやすい部分

    Tゾーン(おでこ~眉間~鼻)

    皮脂の分泌量の増加する思春期にニキビができやすい部分です。

    Uゾーン

    皮脂の分泌量が少なく乾燥しやすいため、大人ニキビができやすい部分です。

    顔のパーツの中でも出っ張っているためダメージを受けやすいため、ニキビが悪化しやすくニキビ跡も残りやすい部分です。

    髪の生え際

    シャンプー・リンス・洗顔料のすすぎ残しなどがあるとニキビができやすくなります。

    顔以外にも、毛穴のある部分では体中どこでもニキビができる可能性があります。

    治療方法

    ニキビ治療の方針としては以下の4パターンがあります。

    1. 毛穴の開きや詰まりを解消する
    2. 皮脂の過剰分泌や乾燥を防ぐ
    3. 炎症を抑え患部への刺激を緩和する
    4. ニキビの原因となるアクネ菌を殺菌する

    病院での治療

    ケミカルピーリングにより古い角質を取り除いたり、面皰圧出をすることで毛穴の詰まり・開きを改善します。
    治療薬は抗生物質や皮脂の過剰分泌を抑える薬、ホルモンバランスを整える薬など様々な種類があり、症状に合ったものを処方してもらえます。

    自宅での治療

    肌の保湿や生活習慣の改善などを行い、ニキビのできにくい肌環境を目指します。
    市販のニキビ治療薬やスキンケアグッズを使用する場合には、刺激や殺菌力の強過ぎるものは避けてください。

    やってはいけないこと

    指やコメドプッシャーを使ってニキビを潰す

    確かに毛穴の詰まりは解消されますが、傷口から雑菌が侵入しやすくなりニキビの悪化を招きます。
    また、炎症部分に刺激を与えることでニキビ跡も残りやすくなってしまいます。

    洗顔の回数が多い・殺菌力の高い洗顔料の使用

    確かに肌は清潔に保たれますが、乾燥によるニキビを誘発する恐れがあります。
    洗顔にすること自体も肌への刺激となるため、過度な洗浄はニキビのある肌に大きな負担をかける行為でもあります。

    水洗顔

    肌への負担を減らそうと水だけで洗顔する方もいますが、ニキビを治したいのであればこれも止めましょう。
    どうしても洗い残しができてしまうため、肌がごわつき不衛生な状態になります。

    ニキビ治療薬の種類

    ステロイド

    商品名としてはリンデロン・ロコイドなどがステロイド剤にあたります。
    赤ニキビ・黄ニキビの炎症を抑えるために使用されることがありますが、免疫力が低下することで余計ニキビができやすくなってしまうこともあります。
    必ず医師・薬剤師の指示に従って使用するようにしてください。

    抗生物質

    クリンダマイシン・ドルマイシンなど○○マイシンという名前のつく成分は抗生物質です。
    ニキビの原因菌を殺菌することで治療を行います。

    アダパレン

    ニキビ治療薬ディフェリンの主成分です。
    毛穴の詰まりを解消し、ターンオーバーを促進することでニキビを改善します。

    過酸化ベンゾイル

    ニキビ治療薬ベピオゲルの主成分です。
    強い酸化作用によりニキビの原因菌を殺菌します。