乾燥肌

    乾燥肌の基礎知識

    エアコンなどの冷暖房器具の影響もあり、シーズンを問わず乾燥に悩まされる人が増えています。
    20~30代女性の約8割が乾燥肌だという調査結果もあるほどです。

    乾燥した肌は健康な肌に比べて非常に傷付きやすい状態となり、さまざまな肌トラブルの原因にもなってしまいます。

    肌が乾燥すると引き起こされる症状

    • 粉吹き
    • ひび・あかぎれ
    • かゆみ
    • 炎症
    • 肌のつっぱり感
    • 皮脂の過剰分泌

    乾燥しやすい部位

    油分の分泌量が少ない部位

    関節の内側・口の周り・まぶた・手の甲など

    角質の厚い部分

    かかと・指先など

    肌が乾燥する原因

    空気の乾燥

    エアコンによる室内の乾燥や、冬場の湿度の低下などが肌の乾燥に繋がります。

    油分の奪い過ぎ

    食器洗いなどの水仕事で手が乾燥してガサガサに荒れてしまった経験のある人も多いと思います。
    この他にも、長時間の入浴や熱いお湯を使った洗顔なども肌の乾燥を招く恐れの高い習慣ですので注意しましょう。

    生活習慣

    若い人の肌乾燥は生活習慣も大きな原因と考えられています。
    慢性的なストレスや運動不足・睡眠不足などが長期的に続くとホルモンバランスが乱れることで肌環境が悪化します。
    糖質制限やマクロビなども一見するとヘルシーに感じられますが、栄養バランスが偏ることで肌老化が促進する恐れがあります。

    老化

    人体の約60%は水分だと言われていますが、これは健康な成人の場合です。
    高齢者になると水分量は50%前後にまで下がると言われていますので、当然肌も乾燥しやすくなってしまいます。

    乾燥肌の治療

    洗顔方法

    • 洗顔料はスクラブやアルコールなどの肌の刺激となる成分を含まないものを選ぶ。
    • 洗顔は1分以内を目安に、なるべく手早く行う。
    • 泡で肌を撫でるように優しく洗う。
      (泡立ちにくい洗顔料の場合には泡立てネットなどを活用する)
    • 常温の水orぬるま湯を使い、すすぎ残しが無いようにしっかりと泡を洗い流す。

    保湿方法

    • 洗顔後・お風呂上り直後に化粧水でしっかりと保水する。
    • 乳液・クリームなどの油分のあるもので水分が蒸発しないようにカバーする。
    • パックをする場合、時間はきっちりと守る(早過ぎても遅すぎてもNG)。
    • エアコンをかける場合は加湿器も併用する。

    紫外線対策

    • 日焼け止めやUVカット効果のある化粧品を利用する。
    • こまめに日焼け止めの塗り直し・化粧直しを行う。
    • 使用後はクレンジング剤でしっかりと落とす。

    皮膚科を受診する

    乾燥による肌の荒れが酷い場合には肌が刺激に敏感になり、市販薬や化粧品ではかえって症状が悪化することがあります。
    皮膚科で専用の治療薬を処方してもらうのが最も確実な治療方法です。

    乾燥肌の治療に使われる薬

    ワセリン

    ワセリンはドラッグストアなどでも安価で購入できる保湿剤の1つです。
    作用は肌を油でコーティングし水分の蒸発を防ぐという非常に単純なものです。

    ワセリンには肌の水分量を増やす作用はありませんので、すでに乾燥してガサガサになってしまった肌に塗ってもあまり意味がありません。
    乾燥する前に塗って乾燥を防ぐというのが正しい使用方法です。

    また、乾燥によるかゆみや炎症がある場合には、ワセリンを塗ると熱がこもってしまい症状が悪化する恐れがあります。

    尿素

    尿素も一般的な保湿クリームなどに使用される成分です。
    水分子を吸着する作用があるため、ワセリンとは違いすでに乾燥している肌に塗っても効果があります。

    しかし、尿素には角質を溶かす作用もあるため、人によってはピリピリとした刺激を感じる場合があります。
    手足のかさつきには非常に有効な成分ですが、顔や首などへの使用には不向きです。

    ヘパリン類似物質

    ヘパリン類似物質はヒルドイドの有効成分として有名です。
    ヘパリン類似物質は尿素と同じく水分子を吸着する性質がありますが、刺激が少ないため尿素よりも使用範囲が広いです。
    安全性が高いため乳幼児やアトピー性皮膚炎の患者などの肌保湿に利用されることもあります。

    セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲンなど

    保水力の高い成分で、保湿に特化した化粧品などによく配合されています。
    ヒアルロン酸配合美容液を使い続ければ肌のヒアルロン酸量も徐々に増えると認識している人も多いですが、それは誤りです。
    これらの成分もその他の保湿剤同様に塗っている時だけ効果を発揮します。

    抗ヒスタミン成分

    抗ヒスタミン成分には保湿効果はありません。
    かゆみや炎症を抑えることでかきむしりによる症状の悪化を防ぐのが主な役割です。